こんにちは!若です!
今回は大工の仕事内容だけでなく、働く環境や人との関わり、収入、そして将来どんな働き方をしたいのかについて、僕自身の経験をもとに書いてみます。
僕は高校を卒業してから大工になりました。最初から「一生大工をやる」と決めていたわけではなく、途中で一度大工を辞め、1年ほど離れていた時期もあります。
違う建築会社で働き、いろいろな仕事や人に出会ったからこそ、改めて「やっぱり大工に戻りたい」と思うようになりました。
一度離れて戻った経験から感じた、大工の働き方や会社選びについて、できるだけリアルに話していきます。
一度大工を離れたからこそ、分かったことがある
僕は最初から明確な目標を持って、大工の世界に入ったわけではありません。
もともと物作りは好きでしたが、特にやりたいことが決まっていたわけでもなく、周りから声をかけてもらったことがきっかけで大工になりました。
そこから大工として働き始めましたが、途中で一度この仕事を辞めています。
大工を離れていた約1年間は、違う建築会社で働くなど、それまでとは違う環境も経験しました。
働く場所が変われば、仕事内容だけでなく、会社の考え方や現場の進め方、一緒に働く人も変わります。
いろいろな環境を見たことで、自分に合うものと合わないものが、以前より分かるようになりました。
そして最終的に、「やっぱり自分は大工に戻りたい」と思いました。
最初に大工になったときは、周りから声をかけてもらって始めた仕事でした。それでも、戻るときは自分の意思で、もう一度大工を選びました。
一度離れたことは遠回りだったかもしれませんが、自分で仕事を選び直すために必要な時間だったと思っています。
同じ大工でも、やっている仕事は全然違う
大工と聞くと、家を一軒すべて建てる人を想像するかもしれません。
しかし、実際は会社や職人によって、担当する仕事がかなり違います。
新築住宅の建て方には入らず、建物の骨組みが完成した後の造作工事から請け負う大工さんがいます。
反対に、建て方から造作まで幅広く行う大工さんもいます。
新築工事はほとんど行わず、店舗や住宅のリフォームを中心に働く大工さんもいます。戸建てだけでなく、アパートを得意とする人や、最近増えているグランピング施設などを施工する人もいます。
僕は主に「フレーマー」として、2×4住宅のパネル製作、土台、建て方を行っています。
その他には、店舗の改装や既存住宅のリフォーム工事に入ることもあります。
新築のように一から作る仕事とは違い、リフォームでは今ある建物の状態を確認しながら進めなければなりません。実際に壊してみないと分からない部分もあり、その場で考えて対応する力が必要になります。
決められた流れで速く進めるフレーマーの仕事と、建物の状態に合わせて納め方を考えるリフォームでは、面白さも難しさも違います。
今やっている仕事が合わないからといって、大工そのものが合わないとは限りません。
造作が好きな人もいれば、建て方のように体を動かし、家が一気に形になっていく仕事が好きな人もいます。
大工を辞めようと思ったときは、この仕事自体が嫌なのか、それとも今の仕事内容や会社が合っていないのかを、一度分けて考えてみてもいいと思います。
大工の収入は、働き方によっても変わる
大工の収入は、経験年数や技術だけで決まるものではありません。
社員として毎月決まった給料をもらう人もいれば、一人親方として日当で働く人もいます。現場や工事を一式で請け負う人もいます。
目先のお金を重視するなら、一人親方になって自分で仕事を請けるほうが、社員より稼げる可能性は高いと思います。
ただし、一人親方として入ってくる金額が、そのまますべて自分の給料になるわけではありません。
道具、車、ガソリン、保険などの経費も自分で負担します。仕事が途切れたときや、体を壊して働けなくなったときのリスクも自分で背負います。
社員は一人親方ほど収入を大きく伸ばしにくいかもしれませんが、毎月の給料が安定しやすく、会社によっては社会保険や道具、車などの面でも支えてもらえます。
どちらが正解というわけではありません。
今すぐ多く稼ぎたいのか、安定した環境で経験を積みたいのか、将来独立したいのか、経営する側へ回りたいのか。
自分が目指す将来によって、選ぶ働き方も変わります。
難しい仕事ほど給料が高いとは限らない
大工の世界では、難しい技術が必要な仕事ほど、必ず収入も高くなるとは限りません。
例えば宮大工は、神社やお寺などを扱う専門性の高い仕事です。
修業先によっては寮へ入るなど、生活ごと仕事に向き合うほどの努力が必要になると聞きます。それでも、修業中から高い給料をもらえるとは限らないようです。
型枠大工についても、僕が周りから聞く範囲では、地域や仕事の取り方によっては単価が厳しいという話があります。
もちろん、これはすべての宮大工や型枠大工に当てはまる話ではありません。その分野で高い技術を身につけ、しっかり稼いでいる人もいると思います。
ただ、「大変な仕事を選べば、その分だけ自動的に給料も高くなる」というほど単純ではないのが現実です。
同じ仕事でも、誰から仕事を請けるのか、どこまで自分で請け負うのか、どれだけ効率よく進められるのかによって収入は変わります。
フレーマーは段取りと速さが収入につながりやすい
僕が行っているフレーマーの仕事は、工場でパネルを製作し、現場で土台や建て方を行います。
パネル製作も建て方も、ある程度作業の流れを仕組み化しやすい仕事です。
もちろん、雑でもいいから速く作ればいいわけではありません。正確に作ることが前提です。
そのうえで段取りが良く、チーム全体が無駄なく動ければ、同じ期間でも多くの仕事を進められます。
仕事量がしっかり確保できていれば、正確さを保ちながら速く進められることが、収入にもつながりやすい仕事だと思います。
これはフレーマーだけでなく、ほかの大工にもいえることです。
技術はもちろん大切ですが、仕事の段取りやスピード、周りとの連携も同じくらい重要です。
仕事内容と同じくらい、働く環境と人が大切
僕は一度大工を離れ、違う建築会社やいろいろな人を見たことで、働く環境の大切さを感じました。
どんな仕事をするのかも大切ですが、誰と働くのか、どんな環境で仕事を覚えるのかも、それと同じくらい大切です。
同じ失敗をしたときでも、理由まで説明して教えてくれる人もいれば、ただ怒るだけの人もいます。
現場では、一つのミスが事故につながることもあるので、厳しく注意されること自体が悪いとは思いません。
ただ、仕事に必要な厳しさと、感情的に怒ったり人を傷つけたりすることは別です。
分からないことを聞けるのか、失敗したときに次につながる教え方をしてもらえるのか、困ったときに助け合えるのか。
そうした環境によって、仕事の覚えやすさや続けやすさは大きく変わります。
給料だけで会社を選ぶのではなく、普段どんな仕事をしているのか、誰から教えてもらえるのか、そこでどんな経験を積めるのかまで見たほうがいいと思います。
会社を辞めても、人とのつながりは残る
僕は会社を辞めた後も、以前一緒に働いていた人から現場の応援を頼まれることがあります。
会社を離れたからといって、それまでに築いたものが全部なくなるわけではありません。
覚えた技術は残りますし、一緒に仕事をした人とのつながりも残ります。
「また一緒に仕事をしてほしい」と声をかけてもらえるのは、それまでの働き方を見てもらえていたからだと思います。
目の前の仕事をきちんとやることや、周りの人を大切にすることは、すぐに給料へ反映されるとは限りません。
それでも後になって、仕事の依頼や人との縁として返ってくることがあります。
大工は技術の世界ですが、結局は人と人とのつながりも大きい仕事です。
今の収入だけでなく、将来の自分から働き方を考える
僕は生きるために仕事をしているので、正直にいえば、しっかり稼ぎたいです。
今のお金だけを追うなら、独立して一人親方になる道もあります。
ただ、僕は一生プレイヤーとして現場に出続けたいわけではありません。
将来的には、現場に出るだけでなく、人や仕事をまとめる経営側に回りたいと考えています。
そのため、今すぐ独立して目先の収入を追うよりも、今の会社で社員として働きながら、技術だけでなく、現場の回し方や人の動かし方、会社の仕組みを学ぶ道を選びました。
仕事を選ぶときは、「今何をやりたいか」だけでなく、「将来どんな生活をしたいか」「どんな人物になりたいか」から考えてもいいと思います。
現場で技術を極めたいのか、一人親方として自分の力で稼ぎたいのか、安定した環境で生活したいのか、将来は人をまとめたいのか。
目指す姿によって、今選ぶ会社や働き方も変わります。
僕も最初から、ここまで考えて大工になったわけではありません。
働いて、一度辞めて、違う環境や人を見て、もう一度大工へ戻りました。その経験の中で、少しずつ自分の進みたい道が見えるようになりました。
辞めることも、戻ることも無駄ではない
今の仕事を辞めることは、必ずしも逃げではないと思います。
一度離れたことで、自分に合っていた部分に気づくこともあります。違う環境を経験したからこそ、以前は見えなかったものが分かることもあります。
僕にとって大工を離れていた1年間は、自分の仕事や将来を考え直す時間になりました。
そして今は、自分の意思でもう一度大工を選んで働いています。
今の仕事が合わないと感じている人は、仕事内容、会社の環境、一緒に働く人、自分が望む収入や将来を分けて考えてみてください。
仕事そのものが嫌なのではなく、今いる場所が合っていないだけかもしれません。
最初から答えが決まっていなくても大丈夫だと思います。
僕自身もまだ27歳で、将来の答えがすべて決まっているわけではありません。
これからも大工としていろいろな経験をしながら、自分のなりたい姿に近づいていきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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